【書道を指導していてわかったこと:11】当教室の書道教育にモンテッソーリの教育法を応用しています♪

モンテッソーリ教育については過去に何度か投稿していますが、
今回はモンテッソーリの教育法を応用した
当教室の書道教育についてお話しします。


そもそも『モンテッソーリ教育』とはどんな教育なのでしょうか?

モンテッソーリ教育とは・・・
『自立していて、有能で、責任感と思いやりがあり、
一生涯を通して学び続ける姿勢を持った人間』

を育てる教育です。

簡単に言うと
『子どもの自立を助成する教育法』です。




では、『モンテッソーリ』とは何のことなのでしょうか?

モンテッソーリとは、
医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士のことです。

マリア・モンテッソーリはもともと医学を研究していましたが
1896年に障害児と出会い、教育者へと転身し治療教育に携わりました。

その後は実験心理学、教育学にも研究分野を広げ
1907年にはローマで世界初となる
「子どもの家」(モンテッソーリ教育を実践する幼児教育施設)を開設し
モンテッソーリ・メソッドを確立します。
「子どもの家」では3歳前後〜7歳くらいの恵まれない健常児約60名を対象に
科学的教育学を実践していました。

その教育法が認められ、
現在では、世界140以上の国で
30,000〜40,000のモンテッソーリ実践園が存在しています。


モンテッソーリの教育法は
子どもの自立を促すために
大人の価値観で一方的に教え込むことではなく
「子どもを正しく理解」
「適切な環境を用意」
「子どもと環境を結び付けるように援助する」こととしています。


このモンテッソーリの教育法が分かりやすい現場風景の一部分をご覧ください。
映画『モンテッソーリ 子どもの家』本編映像 約5分(本上まなみ、向井理ナレーション)




2019年にモンテッソーリの教育法に共感し
この教育法についてもっと知識を深めたいと強く思い
『日本モンテッソーリ教育綜合研究所』の理論を学ぶ講座を受講しました。



当教室の書道教育では、このモンテッソーリの教育法を応用し実践しています。


具体的には・・・

①まずは子どもを全面的に受容する
子どもは子どもの価値観で目的を持って行動していることを認識し、全てを受け入れます。
子どもの行動や言葉をよく見聞きし、観察することで
今その子にどんな言葉掛けが必要なのかを考えながらサポートします。



②環境を整える
当教室は道具は全て貸出しにしています。
子どもが使用するに適した筆や石の硯、墨等を揃え
道具の準備の仕方から片付けまでを
初めはゆっくり丁寧に
慣れてきたらなるべくひとりでできるよう見守り
困っている時だけお手伝いします。



③教えすぎない
子どもはもともと自己教育力(自立・発達していこうとする力)が備わっています。
自分で考えたい、やってみたいという欲求があるので
自分で気づき、一人で達成できるようヒントを与えるまでに留めます。


あとは
早くできるようになることに価値を置きません。
特に書道は上達するまでに時間がかかります。
子どもは個人差がありますので
一人ひとりの成長を見守りながらその子に合った伝え方で指導します。


このように、科学的にも根拠のある
モンテッソーリの教育法を応用・実践することで、
集中力や失敗を修正する力・諦めない心が育つと考えています。


また、このような事柄を前提に子どもたちと接することで
教室にイヤイヤ通う子は少なくなる!
と信じて日々指導に当たっています(笑)


社会教育としての「挨拶」「返事」「言葉使い」など
基本的な礼儀の指導に加え
たった週一回、月に4回のお稽古でも
自分の成長を感じられ、少しでも自信をつけてもらい
楽しい!早く教室に行きたい!
という気持ちで通っていただけるよう
今後も子どもたち一人ひとりと向き合いながら
実践し続けていきたいです。

日本モンテッソーリ教育綜合研究所ホームページ
モンテッソーリ教育とは?


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