【書道を指導していてわかったこと⑩】焦らず、じっくり、コツコツと。まっすぐ伸びる『基本の木』♪

大人になってから書道を再開し、
早く上手くなりたい!
もっと技術や知識の幅を広げたい!
もっと先に進みたい!
と、
とにかく焦っていた当時の私に対し、
師はこんな言葉をかけてくださいました。


『地中の根を深く長く張るほど
 地上の木はまっすぐに、そして高く伸びる』


遠くの目標より近くの目標を立て
今やるべきことに集中し
地中の根がゆっくり成長するように
コツコツコツコツ
焦らずじっくり進めば良い

気がついたら
空に向かってまっすぐ伸びる
大木になっている
(私なりの解釈です)


特に不器用な私は
何をするにも時間がかかるし
失敗もたくさんするので
その言葉は非常に心に響きました。

その後の私は
とにかく焦らず
師からいただくお手本や古典の原本で
一番大事な『基本』を
コツコツコツコツ
時間をかけて何度も何度も練習しました。


今、当教室に通ってくれている子どもたちに対しても
焦らず、じっくり、ゆっくり、時間をかけること
子どもたちそれぞれのペースに合わせること
まずは『基本』が当たり前にできるようになることを
心掛けて指導しています。


とは言っても
『基本』がいちばん難しかったりするので
当然のように時間はかかりますが…^^;


逆に、
早くできるようになるよう
焦って厳しく指導してしまい
今できること以上の技術を徹底的に教えることや
完璧を求めすぎると大変危険です。

子どもたちの自己肯定感はどんどん下がり
心の根っこがねじれてしまいます。

根っこがねじれてしまうとどうなるでしょう。


この写真のように
地上の木はくねくねとねじ曲がってしまい
心が間違った方向に向かってしまいます。

ねじれた心を具体的に言葉にすると

自分はダメな人間だと思ってしまう
言い訳ばかりしてしまう
人の粗探しばかりしてしまう

何でも人のせいにしてしまう

といった
自分に自信が持てない子どもに育ってしまいます。


当教室では
子どもたちは
地中の根を深く長く伸ばしている段階と捉え
根にはたくさんの水を与え続ける
つまり、
どんな時も
焦らず怒らずじっくり
その状況に適した良い言葉を
かけ続けることを意識し指導しています。


子どもたちが大人になる頃には
空に向かってのびのびと
まっすぐ伸びる大木となれるよう
良い言葉のシャワーをかけ続けたいと思います^^

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