子どもの頃に通っていた夏の習字教室の思い出♪

夏休みのこの時期になると
子どもの頃に通っていた書道教室のことを
毎年思い出します。

小学校2年生から中学2年生まで通っていた書道教室は
林の中にある木造の小屋でした。
外側は真黒な壁面で覆われていて
室内は6畳2間くらいで薄暗く
黒くて細長い机が8つ?ほど置いてあり
墨で所々汚れた緑色の絨毯が敷いてある
古い古い平屋の建物でした。

冬は窓の隙間風で寒くて
夏は蒸し風呂のように暑くて
蝉やカラスの鳴き声がうるさくて
窓の隙間から何匹も蚊が入ってくるような教室です。
(30年前の記憶)


かろうじて
冬は小さな石油ストーブ1台、
夏は小型の扇風機が2台くらいはあったと思います。
(実際はもっとあったかも)

特に夏のお稽古は
滝のように汗をかきながら
蚊に何ヶ所も刺されたところを掻き毟りながら
喉がカラカラになりながら
黙々と20枚、30枚、お稽古をしていたのを
今でも鮮明に覚えています。
(30枚は言い過ぎか^^;)


喉が乾きすぎて
筆を洗うバケツに入った
真っ黒の水を飲んでいる子どももいたような…
(先生がめっちゃ怒っていた)


今思うと、そんな環境で
よく集中してお稽古できたなと
自分でも感心してしまいます^^;


そんな教室でしたが
習字が大好きで
学校から帰ったらすぐに習字道具を持ち
教室が始まる15時よりも前に行って
玄関で先生を待っていたのをよく覚えています。

習い事の中でも唯一長く続けられたのは
当時70代の岩越先生(女性)が
習字の楽しさを教えてくださったおかげです。


うっすらとした記憶ですが、、

小学2年生の時に
書道教室に通っていたお友達に連れられて
見に来ただけの私に
優しく接してくださったこと

筆を一緒に持って書いてくださったこと

段級試験で合格した時にもらえる楯を
先生の机に飾ってくださっていたこと

小学6年生の学年選抜で
名古屋市の姉妹友好都市児童生徒書画展の出品者に選ばれた時は
とても喜んでくださり
先生が会場に見に来てくださったこと

そういう一つひとつの嬉しかった出来事のおかげで
何の取り柄もない自分に少しでも
自信が持てたことを思い出します。



イベントもいくつかありましたが、
一番覚えているのは
クリスマスに教室に生徒さんが集まって
一人ひとり出し物をしたことです。

私は童話の紙芝居を作り、みんなの前で披露しました。
人前に出て喋るのが本当に苦手だったので
手作りの紙芝居をみんなに見せながら
カセットテープに収録してある童話を流しました。笑

イベントが終わった後に
たくさんのお菓子が詰まった袋をもらって帰るのが
本当に楽しみでした。


普段は優しくて
でも時には厳しい先生のおかげで
習字が好きになり
一つのことを長く続けられたことに
今ではとても感謝しています。


今、書道教室に通ってくださっている生徒さんには
当時の私のように
少しでも自信をつけてもらったり、
習字が楽しい!と思ってもらえる教室を
これからも目指していきたいと思います♪

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